天狗原から南岳
山行日:2004年8月31日〜9月1日(1泊2日)
メンバー:単独
天候:8月31日晴れのち曇り 9月日ガスと強風
コース:1日目 上高地⇒横尾⇒槍沢⇒天狗原⇒横尾尾根⇒南岳⇒南岳小屋
2日目 南岳小屋⇒南岳⇒横尾尾根⇒天狗原⇒槍沢⇒上高地
8月31日京都駅より夜行バスで上高地に向かう。 今回の山行目的は、8月中旬に台風の影響で断念した大キレットの渡渉である。 大キレットへは今年だけで3回目の山行であるが、過去2回とも大雨と強風で断念しているので 今回は恋人に会うような気持ちでバスに乗ったわけであるが! 上高地に6時到着し、登山計画書を提出しいつものように横尾へと足を向け 歩き出すと左膝に違和感があり、ちょっとした寝違いかなと思いながらも明神、徳沢を通過し8時30分槍穂高への十字路である横尾に到着、 屏風岩を眺めながら少し遅めの朝食をとる。 |
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横尾より槍沢ロッジまでは沢沿いの歩きやすい道で、途中の槍見川原より槍の頂が見えることもあるそうだが!(私は3回ここを通過しているが今だに見たことなし)。 樹林の中にオアシスのように建てられている槍沢ロッジで で休憩をとる。2週間前にお世話になった時は、新穂高より南岳新道を登り台風の影響でキレットをあきらめ横尾尾下ってきた疲れと失意が重なり相当ひ状態であったなと思いながら冷えた缶飲料を飲む。 |
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ロッジから登山道は少し傾斜をまして来るが、本格的な登りはまだまだ先で大曲りあたりまではのんびりと歩ける。 大曲りを過ぎて川原状の道を少し進むと前方が大きな壁のような感じになり槍登山の本格的な登りに入る。この急坂を登り通して槍の頂に立った時の感激はなんとも言えぬ喜ぶがあるものだ。 多くの人が槍に向かうのを見ながら急登の途中より南岳への近道である天狗原へと足を向ける。ガレ場を斜めの横断し小尾根を超えてゆくと前方下に大岩に囲まれた天狗池が姿を現し、後方には槍が ・・・見えない。 |
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天狗池に着く頃には、違和感のあった左膝の具合が少しおかしくなり、 池の小岩で1時間あまりの休憩をとる。この休憩中に槍の穂先が雲の 中より姿を現し、あの有名な池に映る二重槍を堪能することができた。 2週間前にこの道を下った時は、ガスが濃く何も見えずどこを歩いている かわからなかった時とはえらい違いである。 左足をかばいながら横尾尾根の登りに取り付く。 途中にははしごクサリがあり結構な急登である。 息切れを繰り返しながら高度を稼ぎ稜線に立つがガスで視界なし、 晴れていればれすばらしい展望でであろうと想像しながら 南岳山頂への緩やかな道に足を向け標識だけを確認し、小屋へ。 |
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南岳小屋は大キレットの入り口に建っており、槍穂高を縦走するひとの 中継、前進基地になっている。 ここからの展望もはれていれば最高で 何日でも滞在し、3000mの稜線で山の休日を楽しみたい小屋である。 |
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小屋には7,8人の登山者が先着されており、明日槍に向かう人、キレットを渡り穂高に向かう人たちとしばしの会話を楽しみ夢の中へ。 翌朝起ると外はミルクのようなガスと強風で視界なし、左膝の違和感もひどくキレット超えをあきらめる。晴れていてもこの膝では無理であろうと 自分を納得させ山は逃げずで下山へ。同宿していた人たちも連泊と天狗原経由で下山を選んだようである。 下山のためガスの中を南岳に向かう。風が強く身体を持っていかれそうになりながら山頂を通過し、横尾尾根の下りに入る。尾根に入ると風は 幾分 ましになるが、その反対に膝への負担が大きくなり天狗池に着く頃には、足がまともに上がらなくなりひきずるような感じでの下山となる。 四苦八苦しながら槍沢ロッジに到着し、さらに横尾へと下る。横尾からは通常の倍の時間を要し上高地へ着くが、肝心の左膝は感覚が麻痺 してしまったようである。京都に帰りつき病院で見てもらうと前日のバスでエコノミークラス症候群を発症しており即の入院となる。 来年は健康管理に気をつけ、楽しい登山をしようと病院のベットで誓う。 |